2012年3月3日土曜日

何でカナダ?

10年近く前のお話。

ワーキングホリデーでカナダへやって来た。
当時は、カナダと言えば、メープルシロップ、ロッキー、オーロラ以外、正直なんの情報も持ち合わせていなかった。

でも唯一、違ったことは、友人がカナダ経済を勉強していて教えてくれた。
「カナダでは映画産業が盛ん!」という情報。

とりあえず、仕事映画の仕事見つかったらいいな~。日本でも映画の職歴はあったし、何とかなるだろう?労働許可書もらって、数年働いて、他の国へでも行こう!くらい軽い気持ち。

でもやるなら、一生、映画業界と、高校生の時から決めていたから、他に道がなかった。
映画の仕事はしたい。
でも、どーしても、日本で仕事を続けて行きたくはなかった。
30歳過ぎて、もこの労働体制で一生やっていける?
お給料は満足?当時、色々考えて、動く選択しかなかった。


当時、ネットもそんなに情報はなかったし、調べてもいなかったと思う。
とりあえず、カナダ人と同じように就職活動。
なんの情報もなかったのに、仕事は案外簡単に見つかった。
でも、映画の仕事ではなかった。

モントリオールから、日本についてのドキュメンタリーの編集の仕事。
余裕!と思って受けたのはよいけど、素材が来ない。
結局、数カ月延びてしまった。

その間、インターンで良ければ?とVFXの小さな会社に入社。
とりあえず、一生懸命働いてたら、労働許可書申請してくれるかな?と淡い期待を胸に、我武者羅に働いた。
喋らない、遅くまで残って、仕事を早く終わらせる。日本式スタイル!

数カ月後、ボスから呼び出された。

「ご苦労様、よく頑張ってくれたね。プロジェクト終わったから今日で終わりね。」

Σ(゚д゚lll)ガーン
泣きそうになったよぉ。ホントに。。。私頑張ったよね?力の限りを尽くしたよね?見てたでしょ?って顔をしてたと思う。

勇気振り絞って
「給料は安くても良いから、ここに置かせてはもらえませんか?」
と。。。聞いてみた。

ボスが一言
「仕事ないからね。。。無理だよ」

ここで初めて、北米の洗礼を受けてしまった。レイオフ。
さてどうしましょう?

余裕かまして、行けるだろう?って思ってたのにまさかの展開。
そこから、怒涛の、就職活動が始まる。。。。


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